死にたがり日記

体調/日々の所感/ソシャゲのこととか

眠りたい

「自分がこの世でいちばん可哀想な存在だと思いたいのだ」みたいなことを、何かの本で読んでドキッとした気がすると思ったら今思い出した。宇佐見りんさんの「かか」だった。わたしもそうなのかもしれない。この世でいちばん可哀想なら、やさしさを、幸福を、ぬくもりを、持っているものを、分け与えなくてもいいからって?頑張らなくても許してもらえるからって?馬鹿げている。あまりに汚くて、吐き気がする。ひとに可哀想だと言われたら腹が立つくせに、都合が良すぎる。だからほら、生きたいんだったらくだらないこと言ってないでがんばれ、がんばれ、がんばれ、でもどこまでがんばればいいの?どこまでがんばれば許してもらえるんだろう。他の何を許されなくてももういいから、せめて存在を許されたい。

 

遅刻する夢を見る。汚物にまみれる夢を見る。迷子になってどこへもたどり着けない夢を見る。毎日毎日そんな夢を見る。引越しのための荷造りを七割ほど終えて、出さなければならない書類はもう出して、買わなければいけないものもネットで注文した。だけどまだ何か忘れているような気がして怖い。多分今日もまた同じような夢を見る。引越しが終わるまでずっとそうだと思う。

 

ずっと今の住まいを出ていきたかったはずなのに、引越しの日が近づいても全然心が浮き立たない。場所を変えたところで自分という存在だけはいつまでもついて回る。会社は相変わらずだし、今度は何を変えなきゃいけないんだろう、何を何回変えれば楽になれるんだろうと途方に暮れる。変えられないことだってたくさんある。とかなんとか偉そうに言っておきながら、何も行動してないくせに。いまだに世の中に手を伸ばすのが怖い。誰のことも信用できない。未来に対する希望は結構昔に潰えていて、ずっと惰性で生きている。心のなかを片付けても片付けても何かや誰かに対する嫉妬だとか、憎悪だとか、自分自身や世界に対する諦念だとか、そんなものばかり見つかって、綺麗なものなんて何もない。疲れてしまった。

 

きっと急に寒くなってしまったから、低気圧だから、だから調子が悪いだけ。脳も肉体だから、わたしはこの肉体から逃げられなくて、死ぬまで振り回されるのだろう。起き上がる元気がない。すこしだけ寝たい。