死にたがり日記

体調/日々の所感/ソシャゲのこととか

人生が透明

昔から自分の人生を生きている感覚が薄い。そういえばそうだと思い当たったのは引っ越し先が決まって疲れて部屋でボーッとしている時で、自分の人生とは……と考えかけて眠くなってやめた。

わたしは誰かの人生の「なにかしらの役柄」になって、そこに寄生しながら生きてきたのではないかしら。ひとつの役柄が終われば次の役柄へ。それが終わればまた次へ。できる限りその人の都合の良いような子でいた。できなかったこともたくさんあったけど、まあまあギリギリのラインで「合格者」しつづけつつ今に至る。

 

一度だけ、明確に「いやだ」と思ったことがあった。数年前、周りの雰囲気に流されてコンカツなるものをしていた時だった。コンカツというのは男と女が結婚するための活動だ。そのための催しに何度か参加した(ほぼ、同僚に「させられた」ようなものだったが、その頃のわたしは「同僚の良き友人役」だったので断れなかった)。

まあ場所が場所なのでみんな人生のパートナーを求めていた。だけど人生のパートナーの定義がわたしと全然違った。わたしはシスジェンダーの女性であり、相手はおそらくシスヘテロの男性、であった。わたしはたぶん、その人に彼女お嫁さん妻お母さん家事する人或いは性行為する人候補、として見られていた。世の中の大半の人はこれをうまくこなしくているが、わたしにとってそれは人間の役の域を超えていた。とうとう人間以外の役柄が回ってくるんだ、たとえばこの人の手を取ったその瞬間わたしの人生はこの人の人生に吸収合併されるんだ、と思ったとき、全部全部馬鹿らしくなった。なんかそれだけはどうしても嫌だった。だって一生だ。今までくるくる変わってきた役割が、一生。病めるときも健やかなるときも?死ぬまで?やりたくもないのに?怖くなったので、活動を全部やめた。今思えば本能だったのだと思う。「そのかたちは明らかにおまえに合っていない、今度こそ死ぬぞ」というかんじの、アレ。たぶんわたしは世の中の多くの人と、そのあたりのかたちがズレているのだ。いかなる目的であっても性行為もしたくないしお嫁さんにもお母さんにもなりたくない。

わたしの演じ方はツメが甘いから、数時間や数年間は保っても、一生世の中の多数派の役をすることは不可能だ。あのまま続けていたらどこかでボロが出て、余計な傷を負っていただろうし、負わせ続けていただろう。

 

わたしは人に干渉されたくない、と思うことがとてもとても多いのだが、それはひとたび干渉されるとその人の人生にくっついて勝手になんやかんやを演じてしまうからなのだと思う。自他の境界線が曖昧なのだ。それを便利に使って自分の快適のためにわたしを使う人もいれば、わたしが勝手にくっついて傷つけた人もいた。部屋を暗くして、ひとりでこうして日記を綴っていると、で、これまでのわたしの人生って結局なんだったんだろうな、と考えざるを得ない。そんなもの求めてないで、寄生して生きてきた分や人を傷つけた分、償えないならこれ以上罪を重ねる前にさっさと死ぬべき、とすら思うこともある。いつになればわたしは「わたし」として人前に立つことができるんだろう。いくら口で、ペン先で、「わたしはわたしの人生を生きる」と言っても、黒い何かに足を引っ張られているような気がしてならない。

 

 

冒頭にも書いたが引っ越し先が決まった。親と一緒に内見に行くことで安心している自分がいて、それが子供じみていてほんとうはすこし嫌だった。久々に親の顔が見れたのは良かった。元気そうだったし。遠くから来てもらうのはちょっと申し訳なかったな。やっと今の住まいを出ていけると思うとすこし食欲が増したような気がしたが、スーパーで食べ物を見て回るだけでお腹いっぱいになった。おそうざいを見ると油の味が口に広がってウッとなってしまう。多分身体は回復してるけどそれなりに大きな決断をしたので心が少し疲れたんだと思う。今日はずっと布団でうとうとしていた。しゃんとしてきたら、買うものリストと引っ越し業者探しをしなければならない。

ピレアが元気だ。下の方の古い葉っぱを切るとえらくスマートな感じになってしまったがこの子は本来こんもり型なのではないだろうか?ステレオスペルマムとシルクジャスミンはぐんぐん伸びる、けど、そろそろ寒くなってくるのでおやすみの時期かな。ミントは新芽が伸びてきて、節のあたりにふさふさの毛が生えてきた。脇芽も見えてきたけどこれはそのままでも伸びてくるんだろうか。新芽を摘んでしまった方がいい?すこし様子を見る。枯れたほうのミントの鉢はベランダの、たまに日向になるところに置いて水をやったりして様子を見ている。根腐れしている可能性が高いが鉢を解体するべきか迷う。根は張っているみたいだけど…。

あと、最近見なかったコバエが復活してきたのでまたスプレーを使った。罪悪感がすごいので、可能な限り使いたくないのだが…。